第5節 広域相互応援計画

総務課

村は、災害発生時において、その規模及び被害の状況から、村のみでは十分な応急・復旧を実施することが困難となった場合には、長野県市町村災害時相互応援協定、長野県消防相互応援協定等に基づく協力が得られるよう、あらかじめ体制の整備を図る。

1 相互応援協定の締結等

村は、平常時から防災関係機関等と協議し、必要に応じて相互応援協定等を締結する。現在、締結済みの協定は、次のとおりである。

協 定 名 協定締結先 応   援   内   容
長野県消防相互応援協定書 長野県内の市町村等

(1) 消防応援   消防隊による応援

(2) 救助応援   救助隊による応援

(3) 救急応援   救急隊による応援

(4) その他の応援 上記以外の応援

長野県市町村災害時相互応援協定書 長野県内の市町村

(1) 物資等の提供及びあっせん

ア 食料、飲料水、生活必需品、医薬品その他供給に必要な資機材

イ 被災者の救出、医療、防疫、施設の応急復旧等に必要な資機材及び物資

ウ 救援及び救助活動に必要な車両等

エ ごみ、し尿処理のための車両及び施設

オ 被災者の一時収容のための施設

カ 火葬場

(2) 人員の派遣

ア 救護及び応急措置に必要な職員

イ 消防団員

(3) その他

ア 避難場所等の提供、緊急輸送路の確保等被災市町村との境界付近における必要な措置

イ ボランティアのあっせん

ウ 児童・生徒の受け入れ

(4) 前3号に掲げるもののほか、特に要請のあった事項

災害時の医療救護についての協定書 一般社団法人塩筑医師会  避難場所及び災害現場等に設置する救護所への医療救護班の派遣による次の医療救護活動

(1) 負傷のトリアージ

(2) 救急処置の実施

(3) 負傷者の搬送順位及び搬送先の決定

(4) 消防本部などへの傷病者の搬送要請

(5) 死体の検案と検案書の作成

(6) 救急活動の記録

(7) その他必要な事項

災害時の応急措置に関する協定書 山形村建設安全協議会  災害時における応急措置
災害時における電気の保安に関する協定書 一般財団法人中部電気保安協会  電源の復旧支援及び情報提供
大規模災害等発生時における医療救護班派遣に関する協定書 松本市立病院  医療救護所への医療救護班の派遣による次の医療救護活動

(1) 災害医療情報の収集及び伝達

(2) トリアージ、応急措置、搬送等

(3) 災害対策本部及び他の医療従事者に対する医療支援

(4) その他災害現場等における救命活動に必要な措置

2 相互応援体制の整備

(1) 締結した協定に基づき、応援要請の内容、方法、要請先の担当窓口等を把握・周知し、応援体制の整備を図る。また、相互支援体制や連携体制の整備に当たっては、実効性の確保に留意する。

(2) 協定締結先と合同防災訓練を実施し、迅速かつ円滑な応援の要請及び実施ができるよう連携強化に努める。

(3) 必要に応じて、被災時に周辺市町村が後方支援を担える体制となるよう、あらかじめ相互に協定を結び、それぞれにおいて、後方支援基地として位置付けるなど、必要な準備を整える。

3 その他村内企業及び団体等との協力体制の整備

村内企業及び団体においては、それぞれが定める防災計画等により、自衛消防組織の結成等の防災対策を実施するものであるが、村は、必要に応じてこれらと平常時から協議を行い、災害時の協力体制の整備を図るとともに、村が実施する防災訓練にも積極的な参加を呼びかけていく。

4 県と市町村が一体となった他都道府県被災地への応援体制整備

県と県内市町村による「長野県合同災害支援チームによる被災県等への支援に関する協定」により実施する応援の内容については、その内容ごとに応援に要する職員、資機材及び物資等の確保並びに活動方法等の応援体制をあらかじめ定めるよう努める。

また、共同で訓練等を行うなど、平常時より連携を強化し、円滑な応援活動を行う体制を整備する。

5 広域防災拠点の確保

村は、県及び関係機関と協力し、次のとおり広域防災拠点の確保に努める。

地域の自然条件(地形、気候等)や社会条件(周辺市村との連携、集落の形態、道路状況等)等を考慮して、広域ごとに拠点を選定する。

選定された拠点ごとに、村、県及び関係機関で面積、管理者、周囲の状況、地形・地面の状態、設備の状況、ヘリ離着陸の可否、幹線道路へのアクセス等を記載したリストを作成し、情報の共有を図る。

関係機関は、選定された拠点や周辺のアクセス道路等について、リストを基にあらかじめ状況を把握する。

機関相互の応援が円滑に行えるよう、部隊の展開、宿営の拠点、ヘリポート、物資輸送設備等の救援活動拠点、緊急輸送ルート等の確保及び防災拠点等に係る関係機関との情報の共有に努める。