第2節 災害情報の収集・連絡活動

総務部

地震災害が発生した場合、各防災関係機関(調査責任機関)は直ちに災害時における被害状況調査体制を取り、迅速・的確な被害状況の調査を行う。

具体的な計画については、第2編第2章第3節「災害情報の収集・連絡活動」に準ずる。ただし、長野地方気象台が発表・伝達する地震情報は、次のとおりである。

1 地震情報等の伝達

(1) 緊急地震速報の伝達

長野県の北部地域において、最大震度5弱以上の地震が発生すると推定されるときは、全国瞬時警報システム(J-Alert)により、村防災行政無線が自動的に起動し、サイレンの吹鳴や音声放送が行われる。

(2) 地震情報等の住民への伝達

村内で震度4以上の地震が発生したときには、音声告知放送等により、気象庁及び長野地方気象台が発表する地震情報とともに、その時点で判明している被害情報、村の対応(本部の設置等)及び住民がとるべき行動等について広報する。

2 気象庁・長野地方気象台が発表・伝達する地震情報

(1) 緊急地震速報(警報・予報)

緊急地震速報は、地震の発生直後に震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を推定し、可能な限り素早く知らせる地震動の警報及び予報である。

ア 緊急地震速報(地震動警報)

最大震度5弱以上の揺れが推定されたときに、強い揺れが予想される地域に対し地震動により重大な災害が起こるおそれのある旨を警告して発表するもの。

イ 緊急地震速報(地震動予報)

最大震度3以上又はマグニチュード3.5以上等と推定されたときに発表されるもの。

(2) 震度速報

震度3以上の大きな揺れを伴う地震が発生したことを知らせる情報

地震発生後約1分半で、震度3以上を観測した地域名と観測された震度を発表する。

(3) 地震情報

地震発生後、新たなデータが入るにしたがって、順次次のような情報を発表する。

地震情報の
種   類
発 表 基 準 内        容

震度速報

・震度3以上

 地震発生約1分半後に、震度3以上を観測した地域名(全国を188地域に区分)と地震の揺れの発現時刻を速報

震源に関する情報

・震度3以上

 地震の発生場所(震源)やその規模(マグニチュード)を発表

震源・震度に関する情報

 次のいずれかを満たした場合

・震度3以上

・緊急地震速報(警報)を発表した場合

 地震の発生場所(震源)やその規模(マグニチュード)、震度3以上の地域名と市町村名を発表

 震度5弱以上と考えられる地域で、震度を入手していない地点がある場合は、その市町村名を発表

各地の震度に関する情報

・震度1以上

 震度1以上を観測した地点のほか、地震の発生場所(震源)やその規模(マグニチュード)を発表

 震度5弱以上と考えられる地域で、震度を入手していない地点がある場合は、その地点名を発表

遠地地震に関する情報

 国外で発生した地震について次のいずれかを満たした場合等

・マグニチュード7.0以上

・都市部など著しい被害が発生する可能性がある地域で規模の大きな地震を観測した場合

 地震の発生時刻、発生場所(震源)及びその規模(マグニチュード)をおおむね30分以内に発表

その他の情報

・顕著な地震の震源要素を更新した場合や地震が多発した場合など

 顕著な地震の震源要素更新のお知らせや地震が多発した場合の震度1以上を観測した地震回数情報等を発表

推計震度分布図

・震度5弱以上

 観測した各地の震度データを基に、1km四方ごとに推計した震度(震度4以上)を図情報として発表